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鶴が丘近郊の名所を旅してレポートします

「ちいさな旅ドットコム」は、鶴が丘の近くにある、皆様にぜひご紹介したい名所などに実際に出かけて、写真や動画などでレポートをするシリーズです。
車で1時間以内ぐらいの、できれば「隠れた」名所をご案内したいと思いますのでご期待ください!

第5回 「青下水源地」(2014.09.13)

 秋の行楽シーズン到来!ということで、今年も隠れた名所をご紹介していきます。
 今回ご紹介いたしますのは、大倉ダムの近くにある「青下水源地」です。
ここに第一~第三と名の付いた3つからなる「青下ダム」があります。すぐ近くに「大倉ダム」があるのですが、この青下ダムはあまり知られていないようです。しかし、極めて珍しい構造のダムを始め、水源地には数多くの文化財があるほか、四季折々の美しい自然を満喫できる場所でもあり、特にこれからは水源地一帯に綺麗な紅葉を見ることができます。
 さて、行き方ですが、48号線から「大倉ダム」・「定義山」の方向へ向うと、すぐに「青下」・「水道記念館」への分岐がありますので、その方向へ向かいます。するとすぐに右手に特徴あるレンガ造りの建物が見え、そこが「水道記念館」になります。目立つ看板はないので通り過ぎないように注意してください。

 ここを訪れたらまず最初に見て頂きたいのは「青下第一ダム」です。特筆すべきは何と言っても「石張り重力式コンクリートダム」という構造で、堤体表面に漬物石ほどの「玉石」を積んで造られており他では見ることができない非常に特徴的な越流斜面になっているということです。石垣のようになっている斜面を流れることで水の勢いを和らげる機能があるようです。そして水は玉石に当たり白い飛沫を上げながら斜面全体を流れていきます。この光景がとても美しく、「白糸の滝」と言ってもいい感じです。
 この景観が「登録有形文化財」になっています。また「水道百選」、土木学会の「現存する重要な土木構造物2000選 」に選ばれるなどとともに、数多くの「ダムマニア」(笑)から高い支持を集めています。昭和9年に完成したダムは今でも仙台の水源として稼動し、主に青葉区に給水しています(泉区の水源は主に七北田ダムです)。
 そしてこのダムと貯水池はうっそうとした豊かな自然の中にありますが、散策路が整備されているので、ちょっとしたピクニックの気分で四季の自然を楽しむことができます。紅葉の季節は特におススメです。余裕があればこの上流にある、同じように文化財に登録されている青下第二ダムも散策路で訪れてみてください。途中、水源地の各所にある文化財(散策路で見ることができるのは6か所)も見ながら散策できることと思います。

 最後に八角形の建物が特徴的な「水道記念館」も見学されることをおススメします(入館料は無料)。恐らく多くの人が知らない仙台の水道の歴史や仕組みがよく解り、「へぇー」とうなずくこと請け合いです。ここには休憩スペースがあり、眺めのいい場所で持ち込んだお弁当を食べたりすることもできます。見学者にはもれなく青下ダムの水から浄水された、冷えたおいしい水のペットボトルがプレゼントされます(非売品)。この水は本当においしかったので、ぜひ飲んでみてください!
 さて、鶴が丘からは1時間ほどで到着できるスポットですが、ここまで来ると近くには大倉ダム、その先に定義山があります。また48号線を山形方面に向かえばニッカウヰスキー、作並温泉があります。仙台ハイランドも近いですね。このエリアをうまく寄り道をしながら訪れると、よりいい旅行になるのではないでしょうか。
 ということで、今回は「青下水源地」をご紹介しました。今後もまた穴場的スポットをご紹介したいと思います。

関連リンク  青下水源地の四季(仙台市水道局ホームページ) 

「青下水源地」交通アクセス

鶴が丘から国道48号線経由 約30km、車で1時間弱
仙台市水道記念館」を目指してください
(水道記念館について詳細は水道局ホームページでご覧ください)